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生命保険と死亡のリスク

テレビの報道番組で特集されたり、新聞で特集されたりしている影響でしょうか、最近はがん保険のご相談を依頼なさるお客様もその必要性を身近に感じているご様子です。

「3人に1人はがんで亡くなるのですよね?

※厚生労働省「平成17年人口動態統計(確定数)の概況」より

「1年間にがんで何十万人亡くなる」と言われるより、こうして「死亡する3人のうち1人はがんで亡くなっている」と言われたほうが、そのリスクは身近に感じられるのでしょう。以前、『世界がもし100人の村だったら』という本を読んだとき、貧困に苦しむ人がどれだけ多いかは、データ上の数字よりも100人におきかえて語られたほうがより身近に感じたのを私も覚えています。

話は変わって生命保険のことです。私は生命保険をご検討なさっているお客様に会うたび、必ずこうした質問をいたします。「60歳までに亡くなる男性の方は、10人中何人ぐらいだと思いますか?」と。今までお会いしたお客様のうち、「5人?」とお答えになったのが最高で、「2〜3人?」というお答えが最も多かったと記憶しております。正解は0.98人です。

厚生労働省平成16年の簡易生命表を調べてみると直ぐに分かるのですが、この世に生を受けた10万人の男性のうち、60歳の時の生存者数は90,239人ですので、亡くなる方は9,761人です。つまり1万人に976人、千人に98人、100人に10人、10人に0.98人という結果になります。※計算はすべて小数点以下を四捨五入しております。

ただこれも、生まれたばかりの0歳時から60歳までの死亡リスクになりますので、何事もなく成長し、結婚し、お子様が生まれ、世帯主の責任が生まれた年齢からのリスクで計算すると、さらに死亡のリスクは減ってまいります。仮に30歳の男性が60歳までに亡くなるリスクを計算してみますと、先の平成16年簡易生命表で30歳の時の生存者数は98,674人、そして60歳の時の生存者数が90,239人ですから、その間に亡くなる人の数は8,435人ということになります。ですから30歳を基点に10万人対比の死亡数を計算してみると、98,674:10万人=8,435:Xの計算式でX=8,548人になります。10万人に8,548人の死亡リスクですから、これまた1万人に855人、千人に85人、100人に9人、10人に0.85人という結果になります。

私がこの死亡のリスクを必ずお話しするのには理由があります。それは世帯主の万が一を考慮して検討するものが生命保険であるなら、その万が一のリスクはどれぐらいなのかをしっかりとお伝えしたいと思っているのが一点。そして、もう一点は生命保険が残された家族の生活保障が目的であれば、より老後になってからの生活保障にも目を配って欲しいからです。

今まで様々なお客様のご相談に応じてまいりましたが、60歳までの死亡保険金額は大変厚いのに比べて、それ以降の保障額が極端に少ない例を見てきました。たとえば、終身保険の保険金額は100万円、60歳までの定期保険は5000万円といった例です。

先の簡易生命表から計算すると、男性60歳の時の生存者数90,239人は75歳の時には69,070人になります。つまり、この60歳から75歳までの15年間で21,169人の方が亡くなることになります。

お子様が独立してからは、ご夫婦お二人だけの生活になる方もいることでしょう。その場合、考慮して戴きたいのが奥様の老後の生活なのです。

平均寿命から考えれば、奥様よりも先にご主人が亡くなるリスクの方が高いと申し上げられます。仮にご主人が75歳で亡くなったと仮定した場合、奥様が同い年であったなら、その後の奥様の平均余命は14.93年あります。

※平均余命(へいきんよめい)とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値のことです。たくさんのデータを基にして得られた値で、現在の年齢から死亡なさるまでの余命の平均値を指します。ですから0歳における平均余命が平均寿命と呼びます。

ご夫婦二人に支給される年金額と、奥様だけに支給される年金額は異なります。仮に奥様だけの年金では生活資金に不足が出るとしても、若いときのようにパートで収入を得るということは、高齢になればなるほど難しくなってまいります。

年金不安が叫ばれている中、こうした老後の生活保障にまで目を配って、死亡リスクとのバランスを考えながら、生命保険をご検討していただきたいと思います。

今回のメルマガはお役に立ちましたか?参考になったという方が10人のうち5人でもいれば、嬉しいな!と思います(笑)。

AFH215-2007-0017 3月15日

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